美鳥の日々

「騙されるな!真の委員長*1というものは、学級や委員会とは無関係に存在するものだ!油断は禁物だぞ!」
「は?」
「いいか。確かに世間では、『委員長』というのは学級や委員会があって初めて委員長になるのだと信じ込んでいる。だが考えてみろ、学級や委員会という他の存在に依存している委員長が、果たして真の委員長たりうると思うか?」
「いや、よくわからんけど…」
「つまりだ、学級や委員会が出来て初めて委員長となるような存在は、もし学級や委員会が無ければ委員長ではなかったと言う事だ。それは分かるな?」
「うん、でもそりゃ当たり前だろ……?」
「そう。人はそれを当たり前だと思っている。だがな、そういう委員長は、元から委員長と存在していたのではなく、学級や委員会だ出来たことによって偶然委員長となっただけでしかない。つまり、本質的に委員長であるわけではないのだ。このような委員長は一時的に委員長として存在しても、いつまた委員長でなくなってもおかしくはない。果たしてそのような不安定な委員長が、真の委員長と呼ぶに値するだろうか?否!そんな不安定な存在は真の存在とは呼べん!こんなものは所詮仮の委員長、偶然的委員長でしかなく、『委員長の幻影』にすぎんのだ!!本当の委員長とは!学級や委員会といった存在には一切干渉されず、絶対的な形で己の『委員長性』を有するのでなければならない!年齢、生活環境、その他一切を超越してただ一人委員長として立つ!それが本物の委員長なのだ!!!」*2

*1:綾瀬貴子

*2:元ネタ 天国に涙はいらない8巻