まおうとゆびきり 六甲月千春ISBN:4829116412

主人公の名前が堂島硝子(どうじましょうこ)です、どんな内容かはこれで察して。
読者が理解できるかできないかなんて関係なくがんがん小ネタぶち込んできますよ、面白かったです。話の湿度の低さが女性っぽい感じ、漫画で連載するならBLADEあたりで(意味不明。
序盤で多用される新しい単位ネタもけっこう好きなんですが数回ある硝子の長台詞で羅列ネタでのツッコミがかなりツボでした。せっかくなので一個紹介します。
硝子の住む町で怪物騒ぎが起きてそれについてクラスメイトから一緒に探そうと言われ生返事で一回承諾したものの我に返って否定する場面での台詞

「だめよ、だめだめ。なに言ってるの、あぶないじゃない。そんなことして、もしばったりんぐでこんにちは、なんてことになっちゃったりしたらどうするのよ。相手は三メートルで人喰いの半獣人なのよ。国のひとつやふたつは滅ぼしているのよ。ぜったいにだめよ。森の熊さんみたいにいっしょに踊ってくれるとでも思ってるの?お嬢さんお待ちなさいのあとはガブッとくるのよ。捜そうなんて思っちゃだめ。おとなしく小説を読んで、夢見るだけにしておきなさい。ほら、メフィストフェーレスとワルギブス夢に行く夢でも見てなさい。オーディンと支配する者の運命を迎える夢でも見てなさい。竜堂四兄弟と迷宮の怪物を倒す夢でも見てなさい。ミンクといっしょにアザトデスをやっつける夢でも見てなさい。丈太郎とディオを倒す夢でも見てなさい。美少女天才魔道士と魔王を倒す夢、は見ないで、とにかくいろんな本を読んでいろんな夢をみたらいい。でも、現実に怪物を追いかけるのはやめなさい。それだけはやめなさい。東京清掃局のほうから美貴を回収に来ちゃうから。ね、冷静に考えてもみなさい。本当に三メートルのライオンがいて、ばったり会っちゃったとしたら、食べられて終わりよ。写真が撮れてそのまま逃げられてみんなに見せて自慢できるとでも?」

こんな感じです。元ネタがわかんなくて調べたりすると読むのにすごい時間がかかったりします。ガンダムネタとかゲーム関連のはわと分かるんですけど。
ネタについてしか書いてない気もしますが後半の硝子とまおの関係は良かったですよ、ええ、どっちも不器用なんだねっ、って感じで。まぁ戦闘はあまり盛り上がりませんが。
あーあとイラストで229Pで本文では私服なのにイラストでは制服着てるっていうのはさすがにどうかとは思いました。