砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 桜庭一樹ISBN:4829162767

ニートガテンに放り込めって話。
…いや、それ最後の方だけだし。
逃げた先に希望なんて無い、あるのは絶望だけだ。重要なのは逃げるという決断が出来た事、逃げる事で何かが変わるかもしれないという希望。それだけ。
遅かれ早かれ絶望はやってくる、だから逃げるとい選択が出来た時点で逃亡が終わってしまってもそれはしょうがないことだ。逃げる途中の高揚感がない分むしろ優しいのかもしれない。
もちろん絶望が全ての終わりではなくてそこから始まる人もいる、もちろんそこで終わってしまう人も。重要なのは絶望を知る事、そこから立ち上がる事、そういうことではないか。多分。