神栖麗奈は此処にいる 御影瑛路ISBN:4840232385

あははは、軽い、軽いね。
何が軽いか。
死が軽い。
死が軽いとは何か。
存在が軽い。
どいつもこいつも、登場人物は存在の軽さに耐えられない。だから重しが必要になる。
重しになるのは何か。
神栖麗奈だ。
だがそんなものはマヤカシで、存在の軽さは変わっていない事を突きつけられることになる。
そこで軽さに任せて飛んでいくか、踏みとどまれるかの話だ。
後半にあたる「神栖麗奈は此処に散る」では踏みとどまる話になって欲しい。
それはつらく、つまらないことでも、必要な事だ。