イカ星人 北野勇作ISBN:4199051147

「かめくん」→「ザリガニマン」→「イカ星人」と順調に難易度が上がってますな。前二作は記憶を失ってる男(ロボ)のアイデン&ティティの追求といった読む上での拠り所があったんですが、今回は売れないSF作家であるところのK氏のイカ工場で働く話、そこでの同僚や上司の話、k氏の子供の頃の話、k氏の日常、イカの夢が代わる代わる語られ、それぞれがそれぞれ終わっていく。正直この物語で何が本当で何が嘘で何が重要なのかはわからなかったです。
まぁ真顔でしれっと嘘をついてるような奇妙な語り口は相変わらずで好み、あとしょーもないギャグも、なのでので読んでて楽しかったです。