オオカミさんとマッチ売りじゃないけど不幸な少女 沖田雅ISBN:9784840240246

オオカミさんシリーズの4冊目。
今回もおおかみさんはかわいいです。前半3話はそーでもないですが(話は読んでて楽しいです。)、後半2話のおおかみさんのかわいさは素晴らしい。4話めでは素に戻ったおおかみさんのかわいらしさが、5話めでは素直にはなれないけど、気持ちはなんとか伝えるおおかみさんのかわらしさが堪能できます。
特に5話めで、とある問いかけに頑張って答えるおおかみさんのかわいらしさは反則的で、読んでて思わずふとんをバンバン叩いてしまうほどだったんですが、あとがきを読んだら作者的にも会心の出来だったらしく、自分も破壊力ありすぎだと思います。
おおかみさんがかわいかった以外でも今回も読んでて楽くなれると思いますよ。そこは読んだ人が楽しめばいいんじゃないかと思うので感想としては触れないですけど。
個人的にこのシリーズというか、沖田さんの話を読んでていいなと思うところは、前向きに行こうよってのを、過去を忘れてっていうんじゃなく、乗り越えてってのを、深刻ぶらずに、気負わない感じで…いや、強引にでも希望の持てる展開にしてるからなんですけど。
とりあえず最近電撃で流行の4冊で完結っていう鎖からは解き放たれたらしいです。