ザリガニマン 北野勇作ISBN:4199050809

前半の怪人を作る会社員の奇妙でちょっとグロい日常を人を喰ったような語り口で坦々と語るのが、自分の中ではどストライクなので読んでて幸せ。
後半かめくんと同じく自分の記憶と他者の記憶…かめくんの場合はそのまま他者の記憶であり、ザリガニマンではシナリオ(妄想)であり、それが交じり合って自分が自分以外の何かになっていき、それが幸せを運んでくる訳じゃないのが読んでてせつねぇですよ。
時間軸としてはかめくんの前の話みたい、他の本で同じ舞台設定のもあるみたいだし、とりあえずこの人の本はみんな読むことにしよう。